現在、日本においてアルツハイマー病とはと驚愕の現状にあり、認知症患者数は増加の一途を辿っています。アルツハイマー病の標準治療と医原病の可能性も指摘される中、従来の「老化や遺伝が原因」という考え方から、食生活やストレスが引き起こす「慢性炎症性疾患」であるという新しい理解が広がりつつあります。
この記事では、まずこの病気の真の原因と3過ぎの影響を深掘りします。特に、吉野敏明先生の理論に基づく、主な原因である「四毒」の過剰摂取が、植物性油脂の分類と問題点、甘いものの種類と隠れた危険性として、いかに糖化(AGEs)による細胞・組織の老化や、慢性の弱毒感染症(歯周病)と低体温を招くかを解説します。そして、ベータアミロイドは脳の「防御装置」として生成されるという、病態理解の大きな転換点についても触れます。さらに、安保徹先生の指摘する働きすぎ・悩みすぎ・薬の飲みすぎ(病気の3過ぎの影響)が、自律神経の乱れを通じて病気を悪化させるメカニズムも解き明かします。
最終的に、アルツハイマー病の予防・改善策(四毒抜き)という生活習慣の根本的な見直しに加え、非薬物的なアプローチとして、鍼灸・指圧マッサージで血流と自律神経を整えることの有効性を紹介します。鍼灸治療の役割と指圧マッサージの役割を知り、根本解決を目指す一歩を踏み出しましょう。
この記事のポイント
- アルツハイマー病が「老化」ではなく「慢性炎症」に起因する現代病であるという新しい病態論
- 病気の根本原因である「四毒」の具体的内容と、「病気の3過ぎ」が自律神経を介して炎症を悪化させるメカニズム
- 脳内に沈着するベータアミロイドが「ゴミ」ではなく、慢性炎症や感染から脳を守る「防御装置」であるという解釈
- 鍼灸と指圧マッサージが、薬物を使わずに自律神経の調整と血流改善を通じて病気の予防・進行抑制に貢献する役割
アルツハイマー病の真の原因と3過ぎの影響

アルツハイマー病とはと驚愕の現状
アルツハイマー病は、認知症の中でも最も一般的なタイプであり、脳の神経細胞が徐々に破壊されることによって、記憶、思考、行動能力が低下していく進行性の疾患です。多くの人が「年を取れば誰でもなるもの」と考えがちですが、その発症メカニズムと現状は、現代社会が抱える健康上の課題を浮き彫りにしています。この病気の進行は、初期の軽度の物忘れから始まり、最終的には日常生活の全てにおいて介助が必要な状態へと至ります。特に注意すべきは、65歳未満で発症する若年性認知症の存在です。働き盛りの40代女性であっても発症の事例があり、単なる高齢者の病気ではないという認識が求められます。日本国内における認知症患者数は年々増加の一途を辿っており、2025年には65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症、またはその予備軍になると推計されています。この驚愕の現状は、患者本人だけでなく、介護にあたる家族や社会全体に深刻な負担を及ぼしています。長らく、アルツハイマー病は遺伝や老化が主要因とされてきましたが、近年の研究では、生活習慣や食事が深く関わる「慢性炎症性疾患」としての側面が強調されるようになりました。従来の認知症という枠を超え、現代病としての側面を認識し、その根本原因と予防・改善策を探ることが、喫緊の課題となっています。
アルツハイマー病の標準治療と医原病の可能性、そして真の原因
現在、アルツハイマー型認知症に対する標準治療として用いられているのは、主にアセチルコリンエステラーゼ阻害薬(アリセプト、レミニール、イグロなど)を中心とした薬物療法です。これらの薬剤は、脳内の神経伝達物質の量を調整し、症状の進行を一時的に遅らせたり、認知機能をわずかに改善したりすることを目的としています。
しかし、これらの標準的な治療薬について、医薬品の添付文書には重要な事実が明記されています。すなわち、「本剤がアルツハイマー型認知症及びレビー小体型認知症の病態そのものを進行抑制するという成績は得られていない」、また「他の認知症性疾患において有効性は確認されていない」と記載されており、製薬会社自身が薬の根本的な効果を保証していないという現状があります。
このように、病気の根本的な解決にはならない治療に加えて、「医原病(医療行為が原因で生じる病気)」のリスクが潜在的に存在することも無視できません。

真の原因は「毒」による複合的な脳の萎縮
吉野敏明先生の理論では、逆流性食道炎の治療薬であるプロトンポンプ阻害薬(PPI)が、亜鉛やマグネシウム、ビタミンB12などの脳機能に必須の栄養素の吸収を妨げ、認知機能の低下を助長する可能性が指摘されています。また、動脈硬化予防のためにコレステロールを過度に下げる薬剤も、脳細胞の重要な構成要素であるコレステロールを不足させ、意識の混乱を招くリスクが示唆されています。
さらに、以下の医薬品や化学物質の長期的な使用・曝露が、脳細胞の萎縮や神経毒性を通じて、認知症発症のリスクを高めると指摘されています。
| 原因物質/薬剤 | 指摘されるリスク・メカニズム |
| ベンゾジアゼピン系薬剤(抗不安薬、睡眠薬など)の長期連用 | 研究により、アルツハイマー病のリスクが1.5倍に増加することが判明しており、処方量が増えるほどリスクが上昇します。 |
| 抗コリン作用を持つ薬剤 | 風邪薬、鼻炎薬、一部の胃薬、抗精神病薬、抗うつ薬などに含まれ、アセチルコリンによる神経伝達を抑制し、長期にわたって多く使用するほど認知症のリスクが上がります。 |
| 合成精神薬・睡眠薬 | 脳の萎縮を引き起こす可能性があります。 |
| 降圧剤(高血圧治療薬) | 脳内酸素欠乏による脳細胞の減少により発症するとも言われています。 |
| アルミニウム説 | 認知症患者の脳に蓄積が発見された神経毒であり、ワク〇ンや胃薬に含まれるものに注意が必要であるとされています。 |
| サラダ油に含まれるリノール酸 | 加熱により神経毒のヒドロキシノネナールに変質し、神経細胞を破壊し、脳の萎縮を引き起こします。 |
アメリカの高齢者医学会は、ベンゾジアゼピン、抗コリン剤、H2ブロッカー(一部の胃薬や抗ヒスタミン剤)を高齢者に不適切な薬剤としてリストアップしており、「薬を飲めば飲むほど認知症になるリスク」が認識されています。
複合的な毒こそがアルツハイマー病の真の原因であるという主張は、トロブリアンド諸島(キリウィナ諸島)の事例によって裏付けられます。このニューギニア島の北島にはアルツハイマー病の報告がなく、その理由は住民が化学物質に汚染されていない暮らしを送っており、伝統的な食生活(タロイモやヤムイモなど)を続けているためと結論づけられています。
この事実は、現代の化学物質や医薬品の毒にまみれた生活からの脱却が重要であることを示唆しています。同様に、日本人が伝統的な和食を中心とした食生活を維持することも、アルツハイマー病にならないための重要なヒントになり得ます。和食は、精製された油や甘いもの、その他の食品添加物などの複合的な毒を多く含む現代の食品を避け、自然で発酵食品を多く取り入れた食文化だからです。
ベータアミロイドは脳の「防御装置」
アルツハイマー病の病理学的特徴として、長らく「ベータアミロイド」というタンパク質の異常な沈着が原因であるとされてきました。このベータアミロイドが脳内にゴミのように蓄積することで、神経細胞を破壊し、認知機能の低下を招くと考えられてきたのです。しかし、近年の新しい視点では、このベータアミロイドの役割が根本的に見直されています。すなわち、ベータアミロイドは脳内で発生した「炎症」や「感染」から神経細胞を守るための「防御装置」として働いているという見方です。例えば、脳が何らかの慢性的な炎症や弱毒性の感染(例:歯周病菌)にさらされた際、ベータアミロイドはそれらを封じ込めるために集まり、沈着します。つまり、ベータアミロイドの蓄積は「原因」ではなく、「脳内の異常事態に対する結果」であるという考え方です。この視点に立つと、ベータアミロイドそのものを除去しようとするアプローチよりも、ベータアミロイドが作られざるを得ない根本的な原因(慢性炎症、四毒、ストレス)を取り除くことこそが、真の予防・改善につながるという結論に至ります。脳内で何が起こっているのかを正しく理解し、その防御反応を引き起こしている元栓を締めることが重要です。
主な原因:「四毒」の摂取と炎症・蓄積
アルツハイマー病を現代病として捉える上で、食生活の中にある「四毒」の過剰摂取は、避けて通れない最大の原因の一つです。ここでいう四毒とは、小麦、植物性の油、牛乳・乳製品、そして甘いものを指します。これらの食品群の多くは、現代の加工食品や外食産業において多用されており、知らず知らずのうちに体内で慢性的な炎症を引き起こし、病気の下地を作ります。小麦に含まれるグルテンや、牛乳・乳製品に含まれるカゼインは、腸の粘膜にダメージを与え、リーキーガット(腸管壁浸漏)を引き起こすことで、未消化の有害物質が体内に侵入する原因となります。また、甘いもの(砂糖、はちみつ、高糖度の果物や野菜を含む)の過剰摂取は、血液中の血糖値を急激に上昇させ、糖化(AGEsの生成)を進行させます。特に、これら四毒は、脳の血管や神経細胞周辺で炎症反応を加速させ、最終的にベータアミロイドなどの防御装置を稼働させるトリガーとなります。つまり、アルツハイマー病の予防・改善は、まずこの四毒の摂取を徹底的に見直し、体内の炎症と蓄積を抑えることにかかっていると言えるのです。
植物性油脂の分類と問題点
アルツハイマー病の主要な原因である「四毒」の一つ、植物性油脂については、現代医療や健康情報の中で最も混乱が生じやすいテーマです。吉野敏明先生の理論では、一般に健康油とされるオリーブオイルや亜麻仁油、さらにはココナッツオイルも含め、すべての精製された植物性の油は、原則として摂取を控えるべきとされます。その核心的な問題は、これらの油が精製過程で受ける高温処理や化学処理により、分子構造が変質し、体内で過酸化脂質としてリンパ系や血管内壁に沈着しやすい点にあります。この沈着が、血液や老廃物の流れを妨げ、脳を含めた全身の慢性炎症を引き起こします。また、多くの植物性油に大量に含まれるリノール酸(オメガ6系脂肪酸)の過剰摂取は、体内で強い炎症性物質を産生し、病気の土台を作ります。ここで、動物性の脂質、例えば豚油(ラード)を代替として用いる場合にも注意が必要です。豚油もまたリノール酸を多く含むため、大量に摂りすぎることは、植物性油脂と同様に炎症リスクを高めるという指摘があります。結論として、日本人の伝統的な食生活、すなわち玄米、味噌、魚といった自然な食材に含まれる良質な脂質を摂取していれば、あえて精製された油脂(植物性、動物性を問わず)を意図的に加える必要はないという考えが基盤となります。アルツハイマー病の予防・改善を目指すには、加工油を断ち、自然な食材から得られる「控えめな量の良質な脂」への回帰が最も賢明な対策となります。
甘いものの種類と隠れた危険性
アルツハイマー病の原因となる「四毒」の中でも、甘いものは最も日常生活に浸透し、隠れた危険性をはらんでいます。ここでいう甘いものとは、単に白砂糖やジュースを指すだけでなく、吉野先生の理論に基づくと、はちみつやメープルシロップのような天然甘味料、さらにはバナナ、メロン、スイカなどの糖度の高い果物、そしてカボチャ、サツマイモ、トウモロコシといった糖質の多い野菜までを含みます。これらを過剰に摂取することの最大の危険性は、体内で急激な血糖値の上昇を引き起こす点にあります。血糖値の乱高下は、膵臓に負担をかけインスリンの分泌を過剰に促すだけでなく、血管内皮細胞を傷つけ、全身の慢性炎症を加速させます。特に、脳はブドウ糖を主要なエネルギー源としますが、血糖値が常に高い状態が続くと、脳の代謝機能が異常をきたし、神経細胞がダメージを受けやすくなります。また、甘いものは摂取時のドーパミン放出により、ストレスや不安を感じた際に依存しやすいという側面も持ちます。ストレス(安保先生の「悩みすぎ」)が甘いものへの渇望を生み、それが炎症を加速させ、さらに認知機能の低下を招くという負の連鎖を断ち切るためにも、日常的な「隠れた甘いもの」の摂取量を厳しく見直すことが不可欠です。
糖化(AGEs)による細胞・組織の老化
アルツハイマー病の進行を加速させるメカニズムの一つとして、糖化(グリケーション)が非常に重要です。糖化とは、食事などで摂取した余分な糖が体内のタンパク質や脂質と結合し、最終的にAGEs(終末糖化産物)という老化物質を生成する反応のことです。このAGEsは、体内で最も強力な老化の原因物質の一つであり、一度生成されると分解されにくく、細胞や組織に蓄積し続けます。特に、脳の神経細胞や血管はタンパク質と脂質が豊富であるため、高血糖の状態が続くと糖化の影響を強く受けます。脳血管の糖化は、血管を硬く脆くし、血流を悪化させ、脳への酸素や栄養の供給を妨げます。これは、ベータアミロイドの排出を担う脳のクリアランス機能にも悪影響を与えます。さらに、AGEsそのものが強力な炎症促進物質として働き、脳内の慢性炎症を悪化させ、神経細胞の変性を直接的に引き起こします。アルツハイマー病はしばしば「脳の糖尿病」とも呼ばれるほど、糖化のプロセスと深く関連しており、甘いものの過剰摂取(四毒)を断ち、血糖値を安定させることが、脳の老化を食い止めるための最前線の防御策となります。
慢性の弱毒感染症(歯周病)と低体温
アルツハイマー病の根本原因を探る上で、慢性の弱毒感染症と体温の状態は、体内の防御システムと深く関わっています。吉野先生の理論では、特に歯周病菌などの弱毒性を持つ細菌による慢性の感染が、脳内の炎症を誘発する重要なトリガーになると指摘されています。歯周病菌が血液脳関門を通過し、脳に到達すると、脳内で慢性的な炎症を引き起こし、これがベータアミロイドという防御物質の生成を促します。ベータアミロイドが単なる「ゴミ」ではなく、菌を封じ込めるための「抗菌ペプチド」として機能しているという最新の知見とも一致します。これに加えて、安保徹先生の理論にも通じる低体温(寒証)の状態も問題です。体温が低い状態が続くと、血流が悪化し、末梢組織や脳の細胞への酸素や栄養の供給が滞ります。血流の悪化は、体内の老廃物や炎症性物質の排出効率を著しく低下させ、神経に精製油などの「油の沈着」を招きやすくなります。低体温と慢性感染が組み合わさることで、脳は常に「炎症と酸欠」の悪循環に陥り、アルツハイマー病の進行に適した環境が整備されてしまうのです。
働きすぎ・悩みすぎ・薬の飲みすぎ(病気の3過ぎの影響)
アルツハイマー病の背景には、安保徹先生が提唱した「病気の3過ぎ」、すなわち「働きすぎ」「悩みすぎ」「薬の飲みすぎ」がもたらす深刻な影響が存在します。これら「3過ぎ」は、すべて自律神経系の乱れ、特に交感神経の過度な緊張という共通の生理的反応を引き起こします。働きすぎや悩みすぎといった精神的・肉体的ストレスは、絶えず交感神経を優位にし、その結果として全身の血管を収縮させ、血流を悪化させます。脳を含む全身の血流が悪くなると、細胞への酸素や栄養の供給が減少し、代謝効率が低下します。これは、アルツハイマー病の土台となる低体温や慢性炎症の直接的な原因となります。さらに、ストレスは甘いもの(四毒)への依存を強め、食生活の悪化を通じて炎症を加速させるという悪循環を生みます。また、薬の飲みすぎは、前述のように、脳の維持に必要な栄養素の吸収を妨げたり(医原病のリスク)、体内の代謝システムに過度な負担をかけたりすることで、間接的に病気の進行を助長します。結論として、アルツハイマー病の根本的な予防と改善を目指すには、四毒を断つ食事療法と並行して、この「3過ぎ」を見直し、鍼灸や指圧マッサージなどの手段を活用して、自律神経のバランスを整えることが不可欠です。
鍼灸・指圧マッサージで血流と自律神経を整える

アルツハイマー病の予防・改善策(四毒抜き)
アルツハイマー病の予防と改善を目指す上で、最も根本的かつ即効性のある対策は、原因となる「四毒」を徹底的に食事から排除する「四毒抜き」の実践です。この病気が、脳の慢性炎症と代謝異常によって引き起こされることを考えると、炎症の火種となる食材を断つことが必須となります。
「四毒」とは、以下の食品群を指します。
- 小麦
- 植物性の油
- 牛乳・乳製品
- 甘いもの
- 植物性の油(四毒の一つ)は、精製された段階で不安定になり、体内で過酸化脂質となりやすく、これが血管やリンパ系に沈着し、血液の巡りを悪化させます。吉野先生の理論では、健康に良いと言われるオリーブオイル、亜麻仁油、ココナッツオイルも含め、すべての精製した油の摂取を控えるのが基本です。
- 甘いもの(四毒の一つ)は、砂糖だけでなくはちみつ、糖度の高いフルーツ、糖度の高い野菜なども含めた糖質の過剰摂取が、血糖値の急激な上昇を招き、糖化(AGEs)を進行させ、神経細胞の老化を加速させます。
四毒を断つことで、腸の炎症が鎮静化され、リーキーガットの状態が改善し、炎症性物質の体内への侵入を防ぐことができます。さらに、精製油の代わりに動物性の脂など、酸化しにくい質の良い脂を選ぶことで、脳の細胞膜の質が向上します。四毒抜きは、単なる食事制限ではなく、体内の炎症レベルを下げ、アルツハイマー病の土台となる低体温や血流障害を改善するための、最も重要な生活習慣の転換点となります。
鍼灸治療の役割:自律神経と血流の改善
鍼灸治療は、アルツハイマー病の根本原因である「慢性炎症」と「自律神経の乱れ」に対して、東洋医学的な視点からアプローチし、予防・進行抑制に貢献します。安保徹先生が提唱する「働きすぎ」「悩みすぎ」といったストレスは、交感神経を過度に緊張させ、血管を収縮させ、血流を悪化させます。鍼灸は、この過緊張を解き、副交感神経を優位にする強力な作用があります。特定のツボ(経穴)への刺激は、全身の血流を物理的、神経的に改善し、脳への酸素や栄養の供給をサポートします。これは、血流障害が関わる脳血管型の認知症リスクを下げることにもつながります。また、慢性炎症や低体温を東洋医学では「瘀血(おけつ)」や「痰湿(たんしつ)」といった体内の滞りとして捉えますが、鍼灸はこれらの病理産物を体外へ排出しやすい体質へと導くことを目指します。ストレスや不安が原因で起こる睡眠障害に対しても効果的であり、質の高い睡眠を確保することで、脳内での老廃物(ベータアミロイドなど)のクリアランス機能を正常化することを助けます。鍼灸治療は、薬物を使用せずに、個人の体質や現在の症状に応じて自律神経のバランスを整える、非常に有効な補完療法と言えます。
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指圧マッサージの役割:心身リラックスとQOL向上
指圧マッサージは、アルツハイマー病の進行抑制と、患者さんのQOL(生活の質)の向上において、非常に重要な役割を果たします。この病気が進行すると、不安や興奮、不穏といった周辺症状(BPSD)が出現しやすくなりますが、指圧マッサージは、非薬物的な手段としてこれらの症状を緩和します。皮膚への優しいタッチや心地よい圧は、脳に安心感と快感をもたらし、ストレスホルモンの分泌を抑え、副交感神経の働きを促進します。これにより、「悩みすぎ」による心身の緊張状態から解放され、深いリラックス効果が得られます。また、物理的な圧迫と開放の繰り返しは、滞りがちな血液とリンパ液の流れを改善します。リンパの流れが良くなることで、体内の老廃物や炎症性物質の排出が促され、全身の慢性炎症レベルの低下に貢献します。さらに、指圧は筋緊張を緩和し、肩こりや腰痛といった身体的な不調を軽減するため、患者さんの活動量を維持することにもつながります。指圧マッサージは、単なる体のケアに留まらず、触れ合いを通じて安心感と信頼関係を築くタッチングケアとしての側面も持ち、認知症の方の精神的な安定に大きく貢献する有効な手段です。
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アルツハイマー病の根本原因と鍼灸・指圧マッサージの貢献
- アルツハイマー病は、単なる老化ではなく、生活習慣と深く関わる進行性の慢性炎症性疾患である
- 2025年には、日本の高齢者の約5人に1人が認知症またはその予備軍になると推計されている
- 病気の真の原因は、脳内に沈着するベータアミロイドではなく、それを生み出す慢性炎症である
- ベータアミロイドは、脳内の炎症や感染から神経細胞を守るための「防御装置」として機能している
- 炎症の最大の火種は、「四毒」(小麦、植物性の油、牛乳・乳製品、甘いもの)の過剰摂取である
- 甘いものには、白砂糖だけでなく、高糖度の果物や、はちみつ、サツマイモなども含まれ、急激な血糖値上昇を招く
- 血糖値の乱高下は、タンパク質と結合しAGEs(終末糖化産物)を生成し、細胞の老化を加速させる
- 精製された植物性油脂は、熱や化学処理により変質し、リンパ系や血管に沈着して血流悪化を引き起こす
- 豚油などの動物性脂質もリノール酸を多く含むため、植物性油脂と同様に摂りすぎはリスクとなる
- 日本人は玄米、ゴマ、大豆など自然な食材から良質な脂質を得ており、精製油脂をあえて加える必要はない
- 歯周病菌などの弱毒性を持つ細菌による慢性感染も、脳内炎症を誘発するトリガーの一つである
- 安保徹先生の「病気の3過ぎ(働きすぎ、悩みすぎ、薬の飲みすぎ)」は、交感神経を緊張させ、血流悪化と低体温を招く
- 鍼灸治療は、自律神経を調整し、交感神経の過緊張を鎮静化し、全身および脳の血流を改善する
- 指圧マッサージは、触れ合いを通じて深いリラックス効果をもたらし、自律神経のバランスとQOL向上に貢献する
- 薬物療法は根本解決にはならず、PPIなどによる栄養素吸収阻害(医原病)のリスクも存在する
