癒しの森指圧鍼灸院の院長です。
現在、歯科医師である吉野敏明氏がFRIDAYで「医師法違反」の疑いを報じられ、大きな波紋を広げています。この騒動を単なるスキャンダルとして消費してはなりません。我々医療従事者、そして健康を願うすべての日本人が直視すべきは、日本の医療制度の根底に横たわる「巨大な歪み」です。
国家試験のために暗記した「関係法規」。その条文の一行一行に、いかに日本人の精神性を解体しようとした意図が隠されているか。今こそ、その真実を深掘りする必要があります。
参政党・神谷宗幣氏への反発から2年…「日本誠真会」党首・吉野敏明氏を元顧問が刑事告発の泥沼!https://t.co/CWCNaoM0MJ#フライデー #吉野敏明 #日本誠真会
— FRIDAY (@FRIDAY_twit) January 7, 2026
GHQの占領政策が生んだ「あはき法」の呪縛——抹殺されかけた日本の伝統
私たち鍼灸マッサージ業界を取り巻く「あはき法」は、約80年前(昭和22年)、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の占領下という、日本が国家としての主権を完全に失っていた時代に制定されました。
吉野先生が朝ライブ等で繰り返し警鐘を鳴らしている通り、当時のGHQ、特に公衆衛生局(PHW)のサムス准将らが画策したのは、数千年の歴史を持つ日本の伝統医学を「非科学的な迷信」と断じ、公衆衛生の場から事実上「抹殺」することでした。
1947年には「盲学校から鍼灸教育を撤廃せよ」という非情な指令が下り、伝統の継承は風前の灯火となりました。これに対し、先人たちは命がけの「鍼灸存続国民大会」を展開し、廃止を食い止めましたが、その代償として「西洋医学を絶対的な頂点とし、伝統医療はその隷属的な立場(管理下)に置く」という不自由な枠組みを呑まされることになったのです。
名称に「癒し」や「クリニック」という言葉を禁じ、広告や料金表示すら制限した不自然なルールの数々は、単なる規制ではありません。それは、伝統医学が国民に広く普及し、医師の権威(利権)を脅かす存在にならないよう、占領軍が嵌めた「思考の首輪」なのです。
当院の名称「癒しの森」も、本来は人名や地域名を使うべきという古い制限がありますが、地域に根ざした名称として長年親しまれてきました。また、広告制限により料金を表示することも制限されていますが、当院では29年間、患者様の利便性を最優先に考え、あえて価格を明示する運営を続けてきました。30分3000円(+税)という価格を提示しなければ、初めての方が安心して扉を叩けないと考えるからです。
国家資格者を縛り、無資格者を自由にするという不条理の極み
この占領下で生まれた法律が、現代においてさらなる不条理を生んでいます。それは「国家資格者のみが厳格に縛られ、無資格者が自由奔放に振る舞える」という異常な構造です。
街に溢れる「初回90%OFF!」という過激な広告や、「肩甲骨はがし」「骨盤矯正」といったキャッチーな看板を掲げる整体院やリラクゼーション店。彼らはあはき法上の「施術所」ではないため、実はこの法律の制限を一切受けません。
一方で、厳しい国家試験をパスし、保健所に届け出ている我々鍼灸マッサージ師は、料金すら満足に掲示できず、効果効能をうたうことも許されない。真面目に法を遵守しようとするプロほど手足を縛られ、法的根拠のない民間療法が消費者の目を引く。当院が「30分3000円(+税)」という表示を29年間続けてきたのは、この占領軍の遺物であるルールよりも、医療者として患者様に「安心と透明性」を提供し、国民の健康を守るという主権を優先した結果に他なりません。
25年前の教訓:それでも譲れない「資格の誇り」
形式的なルールには異議を唱えつつも、医療従事者として絶対に譲ってはならない「命に対する責任」があります。
25年前、当院にいた「あまし免許」のみのスタッフが、無断で患者様にお灸を据えようとした際、私は断固として止めました。彼には「サービスで着火してあげるだけ」という甘い認識しかありませんでしたが、指圧と灸は独立した国家資格です。たとえ市販品であっても、プロが現場で行う行為には「きゅう師」としての責任が伴うのです。もし事故が起きた際、それは「不注意」ではなく「無免許医業」という重罪になります。この一線を守ることこそが、国家資格者の最低限のプライドです。
深掘り:吉野敏明氏のケースと「歯科医師の裁量」
今回の吉野氏の騒動も、この「免許の範囲」という法的な首輪が最大の争点です。歯科医師が鍼を用いること自体は、以下の条件において合法的な「歯科医業」です。
- 部位と目的の限定: 顎関節症の緩和や、歯科麻酔の補助として「合谷(ごうこく)」や「手三里(てさんり)」へ刺鍼・貼付を行う場合。
吉野氏のケースでは、患者側が「心臓疾患の治療を受けた」と主張している点が法的なアキレス腱です。どれほど高度な知識があっても、「歯科医師」という看板を超えて全身疾患を治療したとみなされれば、現行法では医師法違反を免れることは困難です。
当院には内科医や精神科医、そして歯科医師といった先生方も患者様として来院されます。私は常々、東洋医学の素晴らしさを知る立場として、先生方のクリニックでも鍼灸治療を取り入れてみてはどうかと提案することがありました。しかし、今回の吉野先生の騒動を通じ、その提案には想像以上の法的な責任とリスクが伴うことを改めて痛感しています。
医師には広範な医業の裁量権がありますが、歯科医師にはより厳格なルールが存在します。 しかし、現代医学において心疾患が口腔トラブルと密接に関与しているエビデンスがある以上、歯科医師が全身の経穴を活用することには、歯科医学的な整合性が見出せるはずです。
例えば、婦人科疾患で有名な「三陰交(さんいんこう)」というツボ。これも単に「内臓治療」として行えば範囲外ですが、「肝・腎・脾の気を高め、口腔内の血流や栄養状態を改善する」という歯科臨床上の明確な目的とカルテへの記載があれば、歯科医業の補助手段としての妥当性が議論されるべきでしょう。 大切なのは、その処置が歯科医師の看板の下で、口腔内の健康維持という目的に対して誠実に紐付けられているかどうかなのです。
AI時代に求められる「真実を見抜く」力
現代では、こうした複雑な法解釈もAI(人工知能)が瞬時に教えてくれます。しかし、忘れてはならないのは、AIの回答が常に真実とは限らないということです。AIは時に古い情報や、支配側に都合の良い解釈を提示します。
AIの回答を鵜呑みにせず、自ら一次資料をあたり、歴史的背景を深掘りする。この「検証する姿勢」こそが、情報の氾濫する現代において、日本人が本来の知性を取り戻すための鍵となります。
最後に——誠意・真実・敬い、そして覚醒
「誠意・真実・敬い」をスローガンに掲げる以上、私たちはただ法律に従うだけの「思考停止」に陥ってはなりません。約80年前の占領下で作られた古い枷(かせ)を直視しつつ、私たちが守るべきは形式だけでなく、現行法を尊重した上での、患者様が安心して身体を預けられる「根拠ある誠実さ」です。
癒しの森指圧鍼灸院では、歴史への理解と法への敬意を持ちつつ、これからも「患者様の身体に触れる資格の重み」を胸に、日本人が本来持っていた健やかな主権を取り戻すべく、真実の施術を提供し続けてまいります。
免責事項 本記事は報道内容および現行のあはき法、医師法、歯科医師法に基づく情報提供を目的としており、特定の人物の法的責任を断定するものではありません。また、具体的な医療行為の適法性については、個別の事案ごとに保健所や法務当局の判断が優先されます。
