この度は、痛風の根本的な解決法を求めて、鍼灸や指圧マッサージに関心をお持ちいただきありがとうございます。
激しい痛みを伴う痛風は、血液中の高尿酸血症が原因となって関節に尿酸結晶が沈着することで引き起こされます。しかし、その根本原因は、単なるプリン体の摂りすぎではなく、尿酸を体外へ排出する排泄能力の低下や、四過ぎ(働きすぎ、悩みすぎ、薬の飲みすぎ、四毒の摂りすぎ)といった生活習慣の乱れにあることが分かっています。
本記事では、まず痛風と高尿酸血症の基礎知識から、痛風の症状、そして痛風・偽痛風の定義と違い、さらには最も一般的な原因である排泄低下のメカニズム、そして女性は痛風になりにくい理由と男性ホルモンの関係までを解説します。そして、痛風の根本的な原因解決には鍼灸・指圧マッサージが貢献できる理由を詳しく説明します。具体的には、四過ぎを断ち、痛風・偽痛風を悪化させる「四毒」や偽痛風の原因食品の正体を見極め、医原性の痛風(薬剤による影響)の現実にも触れながら、痛風対策としての鍼灸治療の役割と貢献、および痛風対策としての指圧マッサージの役割と貢献について深く掘り下げます。
この記事のポイント
- 体質改善を通じて痛風を克服し、健康的で快適な生活を取り戻すための具体的なアプローチを、ぜひ本記事で見つけてください。
- 痛風の真の原因がプリン体の摂りすぎではなく、尿酸排泄能力の低下と脱水にあること
- 現代の食習慣に潜む「四毒」や食品添加物が痛風・偽痛風を悪化させるメカニズム
- 鍼灸治療が、鎮痛・抗炎症作用と腎機能サポートによる体質改善に貢献すること
- 指圧マッサージが、急性期を避け、血行促進と自律神経調整を通じて再発予防に役立つこと
痛風の根本原因解決には鍼灸・指圧マッサージが貢献

痛風と高尿酸血症の基礎知識
痛風は「痛い風」と書く通り、風が吹くだけでも激しい痛みを感じることから名付けられた疾患です。この激痛の正体は、体内で生成された尿酸が関節などに溜まり、結晶となって析出(せきしゅつ)することで引き起こされる急性の関節炎です。
痛風発作のベースには、必ず高尿酸血症という状態があります。高尿酸血症とは、血液中の尿酸濃度が一定の基準(一般的に7.0mg/dLを超えて高い状態を指します。尿酸はプリン体という物質が肝臓で分解されて生じる老廃物であり、通常は尿や便から体外に排泄されます。しかし、この生成と排泄のバランスが崩れ、血液中の濃度が高くなりすぎると、尿酸は水に溶けにくいため結晶化し、関節や腎臓などに沈着して悪さを始めます。高尿酸血症自体に自覚症状はありませんが、放置すると痛風発作だけでなく、腎機能障害や尿路結石、さらには高血圧などのメタボリックシンドロームを合併するリスクが高まるため、「沈黙の病」とも呼ばれます。痛風の発症は、高尿酸血症という土台の上に結晶沈着という現象が起きた結果であり、まずは自身の尿酸値を把握することが予防の第一歩となります。
痛風の症状と痛風・偽痛風の定義と違い
痛風の最も特徴的な症状は、関節に起こる耐え難い激痛と腫れ、そして熱感です。発作は夜間から明け方に突然起こることが多く、特に足の親指の付け根の関節に起こることが約70%と最も多いですが、足首、膝、手の関節などに起こることもあります。尿酸の結晶は重力の影響を受けやすいため、下肢に沈着しやすい傾向があります。一方、偽痛風(ぎつうふう)とは、症状が痛風と酷似しているものの、原因となる物質が異なる疾患です。痛風が尿酸結晶の沈着によって起こるのに対し、偽痛風はピロリン酸カルシウム結晶が関節内に沈着し、急性関節炎を引き起こします。偽痛風も激しい痛みを伴いますが、膝関節に起こることが多いという違いがあります。 偽痛風の原因物質であるピロリン酸は、エネルギー代謝に関わるATP(アデノシン三リン酸)の分解過程で生じ、特に軟骨の細胞外に放出されやすいことが知られています。このように原因物質は異なりますが、どちらも関節内で結晶が免疫反応を引き起こすことで、炎症と激痛が生じるという点で共通しており、適切な診断と治療が必要です。自己判断せず、関節の炎症が起きた場合は速やかに医療機関を受診することが重要です。
痛風と偽痛風の定義と違い
| 特徴 | 痛風 (Gout) | 偽痛風 (Pseudogout) |
| 原因となる結晶 | 尿酸結晶 (Monosodium Urate Crystals) | ピロリン酸カルシウム結晶 (Calcium Pyrophosphate Dihydrate Crystals) |
| 発症の基盤 | 高尿酸血症 (血液中の尿酸値が高い状態) | 加齢、変形性関節症、特定の代謝性疾患など |
| 主な好発部位 | 足の親指の付け根 (母趾MTP関節)が最も多い (約70%) | 膝関節が最も多いが、手首、肩などにも起こる |
| 発作の年齢層 | 30代~50代の男性に圧倒的に多い | 高齢者 (60歳以上)に多い |
| 激痛の程度 | 耐え難い激痛(風が吹いても痛いと言われる) | 激痛を伴うが、痛風発作ほどではない場合もある |
| 関連する生活習慣 | アルコール過剰摂取、脱水、肥満、四毒(小麦、植物油、甘い物など)の過剰摂取 | リン酸塩を多く含む加工食品の過剰摂取 |
痛風・高尿酸血症の3タイプとその割合
高尿酸血症は、体内で尿酸が過剰に作られるか、あるいは体外に十分に排泄されないことによって発生します。このメカニズムの違いにより、痛風・高尿酸血症は主に三つのタイプに分類され、それぞれ対処法が異なります。最も多いのは尿酸排泄低下型で、全体の約60%を占めます。これは、腎臓の働きなどにより、尿酸を尿中に排泄する能力が低い、または排泄がうまくいっていない状態を指します。次に多いのが尿酸産生過剰型で、約20%を占めます。これは、プリン体の分解が活発すぎたり、細胞が大量に壊されたりすることで、体内で尿酸が必要以上に多く作られてしまう状態です。残りの約20%は、これら二つの要因が複合している混合型です。 この割合からも分かるように、大半の患者では「尿酸を外に出す力」に問題がある、つまり排泄機能が低下していることが分かります。そのため、治療においては、単に尿酸の生成を抑えるだけでなく、排泄を促進するアプローチが非常に重要となります。特に排泄低下型の場合、水分摂取の増加による尿量確保や、腎機能をサポートする生活習慣の改善が効果的です。自身のタイプを知ることは、効果的な治療戦略を立てる上で不可欠です。
痛風の最も一般的な原因は排泄低下
前述の通り、痛風・高尿酸血症患者の約7割(排泄低下型60%+混合型の一部)は、尿酸排泄能力の低下が主な原因となっています。これは一般的に言われる「プリン体の多い食品の食べすぎ」だけが原因ではないことを示しています。排泄能力が低下する要因としては、遺伝的な体質も関与しますが、それ以上に生活習慣が大きく影響します。最も重要な要因の一つとして挙げられるのが水分摂取量の不足です。尿酸は主に尿として体外に排出されるため、一日の水分摂取量が少ないと、尿が濃縮され、尿酸が体内に溜まりやすくなります。また、アルコールの過剰摂取も排泄低下を引き起こします。アルコール自体に利尿作用があるため体内の水分を奪うだけでなく、アルコール代謝の過程で尿酸が作られやすくなったり、腎臓での尿酸の再吸収を促したりするため、二重に排泄を妨げます。さらに、肥満や運動不足、ストレスも代謝を悪化させ、排泄機能の低下を招きます。したがって、痛風の根本的な解決を目指すには、単にプリン体を制限するだけでなく、十分な水分摂取と、腎臓の働きをサポートする全身の血流および代謝の改善に焦点を当てたアプローチが不可欠です。
尿酸の体内での役割と脱水の関係性
尿酸は、単なる老廃物として認識されがちですが、実は体内で重要な役割を果たす抗酸化物質でもあります。尿酸の濃度が高くなり、結晶化して痛風を引き起こすメカニズムの背景には、体の乾燥(脱水)への適応という側面があることが指摘されています。尿酸の排泄は水分を必要とするため、体が水分不足の状態にある時、貴重な水分を温存するために、尿酸の排泄を抑え、体内に溜め込もうとする「生体防御反応」の一つであると考えられます。この点について、武田邦彦先生はご自身の痛風克服経験に基づき、痛風を治す最もリーズナブルな方法は「脱水」を防ぐ水分コントロールにあると解説されています。特に飲酒時、アルコールによる利尿作用で失われる水分量を正確に計算し、その分を確実に補給する対策が、痛風発作の予防に極めて重要であると指摘しています。したがって、水分を意識的に多く摂取することで、体は「もう水分を温存する必要はない」と判断し、尿酸をスムーズに尿中へ排泄できるようになり、尿酸値の低下につながるとされています。水分補給は、尿酸値を下げるための最も理にかなった、かつリーズナブルな対策であると言えるでしょう。

女性は痛風になりにくい理由と男性ホルモン
痛風は圧倒的に男性に多い疾患であり、女性の発症率は非常に低いことが知られています。この男女差の背景には、主に性ホルモンの違いが関わっています。女性が痛風になりにくい最大の理由は、女性ホルモンであるエストロゲンの存在です。エストロゲンには、腎臓における尿酸の排泄を促進する働きがあるため、女性は閉経前の期間、尿酸値が上がりにくく、痛風から守られています。しかし、閉経後にはエストロゲンの分泌が減少し、尿酸値が上昇しやすくなるため、女性でも高齢になると痛風や高尿酸血症のリスクが高まります。一方、男性に痛風が多い理由には、男性ホルモンであるテストステロンの関与が指摘されています。テストステロンは、腎臓での尿酸の再吸収を促し、排泄を抑制する方向に働く可能性があるとされています。さらに、テストステロンが多く、エネルギッシュな男性ほど痛風になりやすいという傾向も一部で見られます。このホルモンバランスの違いに加え、男性は一般的に、アルコールや高カロリーかつ加工度の高い食品(「四毒」や食品添加物を多く含む食品)の摂取が多く、運動のしすぎ(過度な無酸素運動)による尿酸の産生増加など、痛風リスクを高める生活習慣に陥りやすいことも、男女差を生む大きな要因となっています。
四過ぎを断ち、鍼灸・指圧マッサージで痛風を克服
痛風・偽痛風を悪化させる「四毒」と食生活
痛風や偽痛風は尿酸やピロリン酸の結晶が原因ですが、その病態を悪化させる背景には、現代の食生活に潜む特定の食品群、すなわち「四毒」の存在が深く関わっていると考えられています。ここでいう四毒とは、小麦、植物性の油、牛乳乳製品、甘い物(砂糖や高糖度の果物・野菜を含む)を指します。これらの食品は、体内で炎症を引き起こす物質(例えば、植物油由来のTNF-α)の生成を促進したり、代謝に負担をかけたりすることで、間接的に病態を悪化させます。例えば、痛風の主原因はプリン体と思われがちですが、実際には揚げ物や炒め物に多用される植物性の油の過剰摂取が、プリン体を多く含まないにも関わらず痛風発作の引き金になるケースが多く見られます。 また、炎症はすべての病気の根源であり、小麦に含まれるグルテンや牛乳乳製品に含まれるカゼインなどが腸内環境を悪化させ、全身の炎症レベルを高めることで、尿酸やピロリン酸の結晶に対する過剰な免疫応答(つまり激しい痛み)を引き起こしやすくします。したがって、痛風や偽痛風を根本的に改善し、再発を防ぐためには、単なるプリン体の制限にとどまらず、これら「四毒」の摂取を控えるという視点から食生活を見直すことが重要です。

偽痛風(ピロリン酸)の原因食品の正体
偽痛風は、尿酸ではなくピロリン酸カルシウム結晶が原因で生じる疾患であり、その結晶化を促進する主要な犯人としてリン酸(リン酸塩)を多く含む加工食品が挙げられます。リン酸は、食品の保水性や結着性を高めたり、変色を防いだりするために、ハム、ソーセージなどの加工肉、プロセスチーズ、インスタントラーメン、スナック菓子、清涼飲料水などに食品添加物として広く使用されています。 これらの食品を大量に摂取すると、体内のリン酸濃度が過剰になり、エネルギー代謝に関わるATPの分解過程にも影響を与え、ピロリン酸が生成されやすくなります。さらに、生成されたピロリン酸は、軟骨などのカルシウムイオンと結合し、結晶として関節に沈着し、炎症を引き起こします。特に注意が必要なのは、一見無害に見える乾燥加工品(裂きイカや当たり目など)にもリン酸が使われているケースが多いことです。また、ベーキングパウダーにもリン酸が含まれているため、菓子パンやクッキーなどの摂取も間接的なリスクとなり得ます。偽痛風の予防と対策は、単なる栄養素の過不足ではなく、食品添加物としてのリン酸の摂取量を極力減らす、すなわち、袋や箱に入った加工食品や清涼飲料水ではなく、自然なホールフードを中心とした食生活への切り替えが不可欠です。

医原性の痛風(薬剤による影響)の現実
痛風や高尿酸血症の原因は、食生活や体質的な要因だけではなく、医療行為、特に薬剤の副作用によって引き起こされるケースがあり、これを医原性の痛風または二次性の高尿酸血症と呼びます。多くの方が服用する様々な種類の薬の中に、尿酸値を上昇させる作用を持つものが存在します。そのメカニズムは、尿酸の体外への排泄を妨げたり(排泄低下)、尿酸の生成を過剰に促したり(産生過剰)するなど様々です。 具体的な例として、高血圧治療に用いられる利尿剤(フロセミドなど)は、体内の水分量を調整する過程で尿酸の排泄を低下させ、高尿酸血症を引き起こすことが知られています。また、免疫抑制剤や、心臓病・脂質異常症などに使われる一部の薬剤も尿酸値を上昇させる可能性があります。さらに、がん治療に用いられる抗がん剤や放射線治療は、腫瘍細胞を急激に破壊する際に、大量のプリン体が放出され、尿酸が過剰に産生される腫瘍崩壊症候群を引き起こし、急性期に高尿酸血症を招くリスクがあります。ご自身の尿酸値が高い場合や痛風発作を経験したことがある場合は、現在服用している薬剤が尿酸値に影響を与えていないか、必ず医師や薬剤師に確認することが非常に重要です。薬物療法を行う際には、そのメリットとデメリット、特に痛風リスクについて理解しておくことが、安全な治療を受ける上で不可欠な知識となります。
| 影響タイプ | メカニズム(尿酸値上昇の理由) | 代表的な薬剤の例 |
| 排泄低下促進型 | 腎臓での尿酸の排泄を妨げたり、再吸収を促したりすることで、尿酸が体内に溜まる。 | 利尿剤(サイアザイド系、ループ系など、特に高血圧治療薬)、低用量アスピリン、シクロスポリン(免疫抑制剤) |
| 産生過剰促進型 | 体内でプリン体が急激に分解されたり、代謝が変化したりすることで、尿酸が過剰に生成される。 | 抗がん剤(特に細胞が急速に破壊される場合。腫瘍崩壊症候群)、ビタミンB12製剤(特定の条件下で) |
| 混合型 | 排泄の低下と産生の過剰、両方の影響を併せ持つ。 | 一部の結核治療薬、抗HIV薬 |
補足事項
- 医原性痛風(二次性高尿酸血症):薬剤の副作用として尿酸値が高くなる状態を指します。
- 重要な注意点:上記薬剤を服用しているからといって、必ずしも痛風になるわけではありません。また、自己判断で服用を中止することは危険です。現在の服用薬が尿酸値に影響を与えている可能性がある場合は、必ず医師や薬剤師に相談してください。
- 対応:利尿剤などが必要不可欠な場合は、水分摂取の徹底や、尿酸降下薬の併用など、適切な管理が必要になります。
痛風対策としての鍼灸治療の役割と貢献
鍼灸治療は、痛風や高尿酸血症に対して、西洋医学的な薬物療法とは異なるアプローチで症状の緩和と根本的な体質改善に貢献できる可能性があります。鍼灸は、全身の経絡(気の通り道)と経穴(ツボ)を刺激することにより、自律神経のバランスを整え、全身の血流と代謝機能を改善します。 痛風の原因の多くは尿酸の排泄低下と水分不足による体の乾燥への適応であるため、鍼灸は特に、腎臓や水液代謝に関わる経絡(例えば、腎経や膀胱経)にアプローチし、腎臓への血流を増やし、排泄機能を間接的にサポートします。また、痛風発作の激しい痛みや炎症(熱感)に対しては、鍼の鎮痛作用と抗炎症作用が期待されます。鍼刺激により、脳内麻薬と呼ばれるエンドルフィンなどの物質が分泌され痛みが緩和されるとともに、局所および全身の血行が促進されることで、炎症物質の滞留を防ぎ、腫れや熱を鎮める手助けとなります。ストレスや過労による「働きすぎ」「悩みすぎ」といった自律神経の乱れも痛風の誘因となるため、鍼灸によるリラックス効果は、心身の緊張を解き、代謝が正常に働く状態を取り戻す上で重要な役割を果たします。ただし、鍼灸は医師の治療に代わるものではなく、特に発作急性期には炎症を悪化させないよう、専門の知識を持った鍼灸師による慎重な施術が必要です。
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痛風対策としての指圧マッサージの役割と貢献
指圧マッサージは、痛風の直接的な治療法ではありませんが、全身の血行促進、筋肉の緊張緩和、そしてリラックス効果を通じて、痛風・高尿酸血症の予防と再発防止に貢献します。痛風発作が治まった後の再発予防のフェーズにおいて、指圧は非常に有効です。痛風の結晶が沈着しやすい下肢(足やふくらはぎ)を中心に指圧を行うことで、筋肉の深部までアプローチし、血流とリンパの流れを改善します。 これにより、老廃物である尿酸が血液中に取り込まれ、腎臓へと運ばれやすくなる状態、すなわち排泄されやすい体質を間接的にサポートします。また、発作の経験を持つ人は、無意識のうちに関節周囲の筋肉が緊張し、血流が悪くなっていることが多いため、指圧でこの緊張を解きほぐすことは、関節の負担軽減にもつながります。さらに、指圧による心地よい刺激は、副交感神経を優位にし、深いリラックス状態をもたらします。これは、ストレスや疲労による自律神経の乱れを整え、全身の代謝機能を高める上で重要です。しかし、鍼灸治療と同様に、指圧マッサージは関節が腫れて熱を持った急性期の痛風発作中には絶対に行ってはなりません。炎症を悪化させるリスクがあるため、必ず専門家と相談し、体調が安定している時期に、全身の体質改善を目的として取り入れるべき補完的な手段です。
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痛風の根本解決を目指す!鍼灸・指圧マッサージと生活習慣
- 痛風は尿酸結晶の析出による激痛性の急性関節炎であり、ベースには尿酸値が高い高尿酸血症がある
- 高尿酸血症の基準は血液中の尿酸濃度が 7.0mg/dLを超える状態である
- 痛風の症状は主に足の親指の付け根に起こる耐え難い激痛、腫れ、熱感である
- 偽痛風は症状が似るが、原因物質は尿酸結晶ではなくピロリン酸カルシウム結晶である
- 高尿酸血症のタイプは尿酸排泄低下型(約60%)が最も多く、次いで産生過剰型(約20%)、混合型(約20%)である
- 痛風の最も一般的な原因は、プリン体の摂りすぎではなく、腎臓からの尿酸排泄能力の低下である
- 尿酸は本来、体内の活性酸素を除去する強力な抗酸化物質という役割がある
- 痛風は体が脱水状態にあるとき、水分を温存するために尿酸排泄を抑える生体防御反応の結果でもある
- 武田邦彦先生は、痛風克服に飲酒量に応じた水分摂取による脱水予防が重要だと解説している
- 女性はエストロゲンの働きにより尿酸排泄が促進されるため、閉経前の痛風発症リスクは男性より低い
- 痛風・偽痛風を悪化させる要因として、小麦、植物油、牛乳乳製品、甘い物の「四毒」の摂取がある
- 偽痛風の原因食品の一つは、加工肉や清涼飲料水などに多く含まれる食品添加物としてのリン酸(リン酸塩)である
- 利尿剤や免疫抑制剤など特定の薬剤の副作用によって尿酸値が上昇する医原性の痛風が存在する
- 鍼灸治療は、血行改善、鎮痛、抗炎症作用により、痛風発作時の症状緩和や腎機能のサポートに貢献する
- 指圧マッサージは、急性期を避けて行うことで、全身の血行促進、代謝改善、自律神経調整による体質改善に役立つ
