近年、日本の潰瘍性大腸炎(指定難病97)の異常な増加と現状に不安を感じている方は少なくないでしょう。この国の指定難病は、一見原因不明ではない?現代の四毒と難病に深く関わっていると考えられています。多くの場合、炎症の黒幕TNF-αとグルテンの正体といった現代の食生活に潜む要因が、免疫システムの暴走を引き起こしているのです。もしあなたが、腹痛や下痢といった症状は治癒反応?薬害の危険性に疑問を感じ、薬に頼らない根本的な改善方法を探しているのであれば、この記事は重要な情報を提供します。
私たちは、潰瘍性大腸炎の改善に鍼灸指圧マッサージというアプローチが非常に有効であると考えています。その鍵は、免疫と自律神経の密接な関係にあります。顆粒球増加は交感神経優位のサインであり、働きすぎ・悩みすぎ・薬の飲みすぎの弊害によって乱れた自律神経のバランスを整えることが、症状鎮静化の必須条件です。
本記事では、まず治癒への第一歩:徹底した四毒抜きという食事からのアプローチを紹介し、次いで鍼灸あんま指圧は自律神経調整の要であることを解説します。副交感神経を優位に変化させる方法を取り入れ、癒しの森指圧鍼灸院で根本改善へと進むための具体的なステップをお伝えします。さらに、この機能回復券(豊島区在住の難病指定患者さんだけに配布されている券)を利用して定期的な施術を受けることで、体質改善を継続する方法についても触れていきます。潰瘍性大腸炎の真の原因を知り、鍼灸・指圧・マッサージという手技療法を通じて身体の内側から治癒力を高めたいと願うあなたの一助となれば幸いです。
この記事のポイント
- 潰瘍性大腸炎の真の原因が、遺伝ではなく現代の食生活に潜む「四毒」(グルテンなど)による免疫撹乱にあるという見解
- 症状を抑える薬(ステロイドなど)が血流障害や顆粒球増加を招き、病気の難治化につながる「薬害」の危険性
- 潰瘍性大腸炎の病態が、働きすぎやストレスなどによる交感神経優位と、それによる顆粒球増加で引き起こされていること
- 鍼灸、指圧、マッサージが、自律神経を調整し副交感神経を優位にすることで、潰瘍性大腸炎の根本的な体質改善に役立つこと
潰瘍性大腸炎と鍼灸指圧マッサージの関係

潰瘍性大腸炎の異常な増加と現状
多くの方が、潰瘍性大腸炎という病名を聞いたことがあるのではないでしょうか。これは大腸の粘膜に慢性の炎症が起こり、びらんや潰瘍ができる炎症性腸疾患で、国が指定する難病の一つです。現在の日本では、この疾患の患者数が驚異的なスピードで増加しています。具体的なデータとして、1970年頃にはわずか130人程度であった患者数が、2022年には18万1,387人にまで激増しており、実に45年間で約392倍という水準に達しているのです。これだけの短期間で特定の疾患の患者が爆発的に増加することは、単なる公衆衛生上の問題にとどまらず、私たちの生活環境や食生活に大きな変化があったことを強く示唆しています。いくら医療技術が進歩し、診断がつきやすくなったとしても、この増加率は異常と言わざるを得ません。この疾患は、腹痛、慢性的な下痢(1日に5〜10回以上)、粘血便といったつらい症状を伴います。重症化すると大腸の摘出手術が必要になることもある深刻な疾患です。このような背景から、潰瘍性大腸炎は単に個人の問題ではなく、社会生活や公務にまで深刻な影響を及ぼす疾患であることが分かります。例えば、日本の安倍晋三元総理大臣や、アメリカのジョン・F・ケネディ元大統領といった著名人もこの病気に苦しんでいた事実は、その深刻さを物語っています。現在、薬物療法により症状をコントロールし、社会生活を送れるようになっている患者さんも多くいる一方で、この爆発的な患者数の増加は、私たちがこの疾患の根本的な原因と真剣に向き合うべき時が来ていることを強く示しています。
原因不明ではない?現代の四毒と難病
潰瘍性大腸炎は、国の指定難病とされており、一般的には「原因不明」の疾患として扱われています。現在の医学界では、その原因について「免疫異常」「遺伝的素因」「腸内細菌の異常」「環境要因」が複雑に絡み合って起こる病気であるとされています。特に「自己免疫疾患説」が有力で、本来、体外から侵入した異物に対して働くべき免疫系が、間違えて自身の健康な大腸粘膜を攻撃してしまうという説が中心です。しかし、これらの説明は、根本的な「なぜ免疫が異常をきたすのか」という疑問に明確に答えていません。例えば、「家族内での発症頻度が高い」という点についても、単純に遺伝の影響だと結論づけられていますが、ここで立ち止まって考える必要があります。もし、親と子が同様の食事や生活習慣を共有しているとしたら、これは遺伝ではなく、家族共通の環境要因、つまり食生活によって病気が引き起こされている可能性はないでしょうか。他の例であれば、高脂血症が「家族性」と言われても、実際には家族全員が揚げ物や高カロリーの食事を日常的に摂取しているケースが多く、食事を変えることで症状が改善することが多々あります。潰瘍性大腸炎についても同じことが言えるかもしれません。いくら「ストレス」や「高齢化」などが病気の引き金の一つになり得るとしても、なぜ若年層や子どもにも患者が多いのか、そしてなぜこれほどまでに患者数が激増しているのかという根本的な問いには答えられません。繰り返しますが、病気の治療や克服の歴史を振り返ると、「原因不明」とされていた病気が、後に生活習慣や食生活の変化によって劇的に改善されることは少なくありません。このように考えると、潰瘍性大腸炎も、本当に原因不明の難病なのか、それとも現代の食生活に潜む特定の「毒」が原因なのではないかという視点を持つことが重要になってくるのです。その毒こそが、免疫を撹乱し、炎症を引き起こすと言われる「四毒」と呼ばれる食品群です。
抗生物質と肺炎桿菌:医原病としての潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎の原因として、現代の医療行為そのものが引き金となっている可能性を指摘する声があります。その一つが、シンゾウチャンネルで提唱されている抗生物質と腸内細菌の異常に関する説です。抗生物質は、感染症の治療に不可欠ですが、同時に腸内に存在する100兆個とも言われる多くの種類の細菌を無差別に殺してしまいます。これにより、腸内細菌の多様性が失われ、バランスが崩れてしまうことが問題です。ここで、抗生物質に耐性があった特定の菌種、例えば肺炎桿菌などが生き残り、異常に増殖することが、大腸の炎症を引き起こしていると考えられています。これは、もともと薬剤性の大腸炎として知られる機序と同じであり、抗生物質が原因となって、結果的に大腸に炎症を起こす菌が増えるという構図です。しかし、この増殖した菌だけを標的とした新たな抗生物質を開発しようとするアプローチは、根本原因である抗生物質の使いすぎを無視しているという批判も存在します。潰瘍性大腸炎を「医原病」、つまり医療行為が原因で起こる病気であると捉えるならば、薬の安易な使用を見直すことが、予防や治療の鍵となるという考え方です。
参考YouTube>>安倍晋三首相も1度窮地に立たされました。潰瘍性大腸炎は医原病です。
炎症の黒幕TNF-αとグルテンの正体
潰瘍性大腸炎の治療法、特に薬物療法を深く見ていくと、この疾患の真の原因を示すヒントが隠されています。重度の場合や従来の薬で効果がない場合に用いられるのが、強力な免疫抑制剤である抗TNF-α抗体薬(ヒュミラなど)です。ここで注目すべきは、なぜこの薬が有効なのかという点です。TNF-α(腫瘍壊死因子アルファ)は、本来、白血球が出すサイトカインの一種で、癌細胞などの異物を攻撃・破壊するための免疫システムを担う物質です。このTNF-αの働きを薬によって「抑える」ことで症状が改善するという事実は、過剰に働きすぎているTNF-αが、大腸粘膜を「癌細胞」や「異物」と誤認して攻撃していることが病気の核心にあることを示唆しています。本来、TNF-αは体内で発生した癌細胞や異物を排除する役割を担っていますが、潰瘍性大腸炎の体内では、この強力な防衛システムが誤作動を起こし、健康な大腸粘膜を攻撃の標的としてしまうのです。それでは、なぜTNF-αは本来の役割を怠り、大腸粘膜を攻撃してしまうのでしょうか。その鍵となるのが、「四毒」の中でも特に現代の食生活に深く浸透しているグルテンの存在です。グルテンは小麦に含まれるタンパク質であり、消化されにくいという特性があります。これを継続的に大量に摂取することで、免疫システムがグルテンを異物として認識し、腸の免疫細胞が常に「戦闘モード」の状態に置かれてしまうのです。この過剰な免疫応答の最中に、TNF-αがグルテンに対する反応として大量に産生されると、その一部が本来の役割である癌細胞の監視・攻撃という重要なタスクから逸脱し、近隣の組織、つまり大腸粘膜を誤って攻撃し始めることになります。言ってしまえば、グルテンは免疫の「誤爆」を引き起こす大きな要因であり、これが潰瘍性大腸炎の発症に深く関わっていると考えられているのです。
歯科金属(銀歯)に含まれるニッケルとパラジウムの影響と先進的な取り組み
潰瘍性大腸炎の原因は消化器系だけにとどまらず、意外な場所にあるという見解もあります。陰山医師らによって提唱されたのが、口腔内に使用されている歯科金属、特に銀歯に含まれる特定の物質が病気の根本原因となっている可能性です。問題視されているのは、歯科治療で広く使われるパラジウムやニッケルといった金属です。口は食物の入口であり、「川で例えると上流」に位置します。口の中にある金属が唾液などによって微量に溶け出し、それが消化管、すなわち「下流」の大腸にまで影響を及ぼしているというのです。これらの金属が体内に入ることで免疫システムを刺激し、炎症反応を引き起こしたり、免疫の誤作動を招いたりする可能性があります。実際に、銀歯などの金属を、安全なプラスチックやセラミックといった金属でないものに置き換える(メタルフリーにする)ことで、潰瘍性大腸炎の症状が改善しやすくなるという臨床的な感覚や論文が発表されています。この説は、潰瘍性大腸炎の根本原因を「環境要因」として捉え、特に口腔内の環境整備が全身の免疫システムと腸に大きな影響を与えることを示唆しています。
しかし、歯科金属説や四毒説だけでなく、腸内環境の根本的な破綻に対処する取り組みも進んでいます。その一つが、高輪クリニックで取り組まれている便移植法(正式には糞便微生物叢移植:FMT)です。便移植法は、健康なドナーの便に含まれる多種多様な腸内細菌を患者さんの腸内に移植し、潰瘍性大腸炎の患者で失われた腸内細菌叢の多様性を回復させることを目的としています。このクリニックでは、特に重度の難治性感染症であるクロストリジウム・ディフィシル感染症に対する便移植で実績を上げており、潰瘍性大腸炎に対しても有効なアプローチとして臨床応用を進めています。この取り組みは、潰瘍性大腸炎が、自己免疫の異常や環境要因だけでなく、腸内細菌叢の乱れという観点からもアプローチできることを示しています。このように、潰瘍性大腸炎の治療は、単なる薬物療法だけでなく、原因となり得る環境毒の除去や腸内環境の抜本的な改善といった多角的な視点からアプローチされ始めているのです。
参考YouTube動画>>【潰瘍性大腸炎の徹底解説】完治(寛解)はできるのか?原因と最新治療、食事法まで
症状は治癒反応?薬害の危険性
安保徹先生の免疫学の視点から見ると、潰瘍性大腸炎に見られる下痢や腹痛、粘血便といった症状は、一概に「悪玉」と捉えるべきではないという考え方があります。本来は、これらの症状は、生体が傷ついた組織を修復しようとするプロセス、つまり治癒反応として生じている可能性があるのです。例えば、下痢が起こるのは、血管が拡張して血流も回復し、傷ついた粘膜の再生が促進され始めたサインです。その課程で知覚神経を過敏にして痛みを起こすプロスタグランジンの産生が高まるため、腹痛が起こるとされます。また、顆粒球の死骸である膿を排出するために、粘血便が出るというメカニズムです。このように考えると、一連の症状はすべて、身体が自ら組織を修復しようとする防衛システムの一部であると言えます。しかし、現代医学はこうした症状を悪玉と決めつけ、下痢や腹痛を抑える目的で、消炎鎮痛剤やステロイド剤を用いることが多くあります。これらの薬は、治癒に必要なプロスタグランジンの産生を抑制する作用を持っています。これを繰り返すと、血流障害による組織破壊が拡大し、かえって病気が増悪してしまうという危険性があるのです。潰瘍性大腸炎やクローン病が難治化する背景には、このような誤った治療法による薬害が潜んでいると指摘されることもあります。もちろん、重度の炎症期に薬物療法で症状をコントロールする必要性はありますが、薬を飲み続けることは、根本的な治癒の妨げになる可能性があるという側面も理解しておくべきです。
治癒への第一歩:徹底した四毒抜き
潰瘍性大腸炎の根本的な原因が、免疫システムを暴走させる「四毒」、特にグルテンにあると考えるならば、症状の改善、そして治癒への第一歩は、この毒を徹底的に食生活から排除する「四毒抜き」の実践にあります。四毒とは、主に小麦(グルテン)、植物油、牛乳・乳製品、そして甘いものを指します。これらの食品は、現代の加工食品や外食産業において非常に多く使用されており、意識的に避けない限り、毎日大量に摂取してしまう環境に私たちはいます。ただ、単にパンやお菓子を食べるのをやめるだけでは不十分です。例えば、外食で提供されるとんかつや唐揚げといった揚げ物は、植物油で揚げられているだけでなく、衣に小麦粉(グルテン)やパン粉が使用されています。このように、市販の加工品には、想像以上に多くのグルテンや植物油が隠れているため、外食は全く当てにならないと考え、自炊を基本とする必要があります。これまでの治療で高額な免疫抑制剤やステロイドを使用しても症状がコントロールできなかった患者さんの中には、徹底した四毒抜きによって劇的に症状が改善し、薬を飲まずに寛解状態を維持できるようになった事例が多数報告されています。しかし、これは単なる一時的な食事制限ではなく、炎症の原因物質を体内に一切入れないという徹底した生活習慣の変革です。これを実行することで、免疫システムへの刺激がストップし、暴走していたTNF-αなどの炎症性サイトカインが徐々に鎮静化に向かうのです。いくら強力な薬で炎症を抑えても、原因物質を入れ続けていれば、身体は常に炎症と闘い続けなければなりませんが、四毒を抜けば、その闘い自体を終結させることができるという考え方です。
潰瘍性大腸炎の改善に鍼灸指圧マッサージ

免疫と自律神経の密接な関係
私たちの身体は、構成する数兆個の細胞が順序だって働けるよう、体内の状況を常に一定に保つシステムを持っています。これを恒常性(ホメオスタシス)といい、主に自律神経の働きによるものです。免疫もこの恒常性を保つ働きの一つであり、両者は密接に関わり合っています。免疫系の主役である白血球は、顆粒球、リンパ球、マクロファージに大別されますが、その数や働きは自律神経の影響を強く受けるのです。具体的に言うと、顆粒球は主に交感神経の支配下にあり、リンパ球は副交感神経の支配下にあります。交感神経は活動や緊張状態を調整し、副交感神経はリラックスや修復状態を調整します。
ここで、理想的な免疫のバランスは、顆粒球が約60%、リンパ球が約35%〜40%とされており、特にリンパ球の比率が30%を下回ると顆粒球過多(交感神経優位)、50%を超えるとリンパ球過多(副交感神経優位)となり、それぞれが特定の病気のリスクを高めるとされています。過度なストレスや過労、そして薬の飲み過ぎといった要因は、交感神経を優位にさせ、結果として顆粒球が過剰に増加する状態を引き起こします。増えすぎた顆粒球は、活性酸素を放出しながら死んでいくため、潰瘍性大腸炎のように組織破壊が進む炎症を引き起こす原因となると考えられています。一方で、食べ過ぎや運動不足といった「リラックスの害」は、副交感神経を優位にさせ、リンパ球が増加しすぎると、本来無害な異物にも敏感に反応し、アレルギー性疾患などを起こす原因となり得ます。このように、自律神経のバランスが崩れると、免疫系の破綻へとつながり、様々な疾患の発症リスクが高まるのです。潰瘍性大腸炎の場合、特に交感神経優位による顆粒球過多の状態を是正し、副交感神経を優位に変化させることが、炎症を鎮静化させ治癒に向かう上で非常に重要であるということが分かります。
顆粒球増加は交感神経優位のサイン
前述の通り、私たちの免疫を担う白血球のバランスは、自律神経の働きと密接に連動しています。白血球の大部分を占める顆粒球は、主に細菌などのサイズの大きい異物を処理し、化膿性や組織破壊の炎症を起こして治癒させる役割を担っていますが、この顆粒球は交感神経の支配を受けています。したがって、顆粒球の数が増加している状態は、身体が何らかの要因で交感神経優位の状態に固定化されているサインであると言えます。交感神経が優位になるのは、本来、身体が活動的になったり、外部からのストレスや寒冷にさらされたりした時です。しかし、これが慢性化し、交感神経が常に緊張状態にあると、それに伴って顆粒球が過剰に増えてしまいます。過剰に増えた顆粒球は、本来の仕事(細菌処理など)に加えて、無差別に組織を攻撃し始めたり、多量の活性酸素を放出しながら死滅したりするため、これが胃潰瘍や潰瘍性大腸炎といった組織破壊を伴う疾患を引き起こすと考えられています。潰瘍性大腸炎の病態が、大腸粘膜の組織破壊であることから、その背後には、交感神経の持続的な緊張による顆粒球過多の状態がある可能性が非常に高いのです。これを理解することは、単に症状を抑えるだけでなく、自律神経のバランスを整えるという根本的なアプローチに治療の焦点を移す上で重要な第一歩となります。
働きすぎ・悩みすぎ・薬の飲みすぎの弊害
潰瘍性大腸炎の発症や悪化は、単一の原因ではなく、生活習慣やストレス、そして医療行為が複雑に絡み合った結果であると考えられます。その中でも、自律神経のバランスを大きく崩し、病態を悪化させる要因として、働きすぎ、悩みすぎ、薬の飲みすぎという三つの「すぎ」が挙げられます。これらの要素はすべて、私たちの意思とは関係なく働く交感神経を刺激し、緊張状態を慢性的に引き起こします。例えば、仕事での過剰なストレスや過労といった「働きすぎ」は、身体を常に戦闘モードに置くことで交感神経を優位にし、結果的に前述した顆粒球の過剰な増加を招きます。また、将来への不安や人間関係の悩みといった「悩みすぎ」も、心身を緊張させ、交感神経を刺激する要因となります。そして、特に問題となるのが「薬の飲みすぎ」です。安保徹先生の理論では、潰瘍性大腸炎の治療に使われる消炎鎮痛剤やステロイド剤などが、炎症を抑える一方で、血流を妨げたり、自律神経のバランスを乱したりすることで、かえって病気を難治化させる「薬害」となる危険性があることが指摘されています。これらの要因によって交感神経が過剰に優位になると、血管が収縮し血行障害や虚血状態が起こるだけでなく、排泄機能が低下し、体内に老廃物が溜まりやすくなるなどの弊害も生じます。これらの慢性的な交感神経の緊張状態を解きほぐし、副交感神経を優位にするためのアプローチこそが、病態の改善には不可欠なのです。
鍼灸・指圧マッサージは自律神経調整の要

前述の通り、潰瘍性大腸炎の根本的な改善には、交感神経優位に傾いた自律神経のバランスを整え、副交感神経を優位に変化させることが極めて重要になります。この自律神経の調整において、鍼灸(しんきゅう)あんまマッサージ指圧といった手技療法は、最も優れたアプローチの一つであると言えます。なぜならば、鍼や灸、指圧による刺激は、皮膚や筋肉、そして深部のツボを通じて神経系に作用し、直接的に自律神経のバランスに働きかけることができるからです。例えば、特定のツボへの鍼刺激は、迷走神経(副交感神経)の活動を亢進させたり、心拍数を減少させたり、あるいは腎交感神経活動を抑制して血圧降下を促したりすることが動物実験などで確認されています。また、鍼刺激は、T細胞やNK細胞といった免疫細胞の血中への移行を促進し、免疫力を上昇させる効果も期待できます。特に、過剰な緊張状態にある交感神経を鎮静化させ、リラックスを司る副交感神経の働きを強めることは、顆粒球の過剰な働きを抑え、乱れた免疫システムを鎮静化させることにつながります。これらの手技療法は、単なるリラクゼーションではなく、身体が持つ恒常性(ホメオスタシス)を回復させることを目的としています。薬のように特定の症状を抑え込むのではなく、身体の内部からバランスを整えるため、根本的な体質改善を目指す上では非常に有効な選択肢となります。
副交感神経を優位に変化させる方法
潰瘍性大腸炎の病態を改善し、炎症を鎮静化させるためには、交感神経優位の緊張状態から、副交感神経が優位なリラックス・修復モードへと自律神経のバランスを変化させることが必須となります。副交感神経を優位にするための具体的な方法は、日常生活の中に多く取り入れることが可能です。まず、最も手軽で重要なのは呼吸のパターンの見直しです。浅く速い口呼吸は交感神経を刺激しますが、深くゆっくりとした鼻呼吸を意識することで、リラックス効果を高めることができます。特に夜寝ている時や日中の何気ない瞬間に鼻呼吸を習慣化することは、自律神経の安定に大きく寄与します。また、生活習慣の中で「リラックス」の時間を作ること、つまり、過食や運動不足といった「リラックスの害」にならない範囲で、心身の緊張を解く活動を取り入れることが大切です。例えば、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる、軽いストレッチや散歩をする、趣味に没頭する、などが挙げられます。これらの行動は、アセチルコリンの作用によって血管を拡張させ、血流を改善し、リンパ球の働きを正常化させることにつながります。そして、最も直接的に副交感神経に働きかけることができるのが、前述の鍼灸あんまマッサージ指圧といった手技療法です。これらの施術は、足三里などの特定のツボへの刺激を通じて、副交感神経を亢進させることが知られています。このように、薬に頼るだけでなく、ご自身の生活習慣を見直し、適切な刺激を取り入れることで、自律神経のバランスを積極的に改善していくことができるのです。
癒しの森指圧鍼灸院で根本改善へ
潰瘍性大腸炎の真の原因が、食事による免疫の撹乱(四毒)と、働きすぎや悩みすぎによる自律神経の失調にあると考えるならば、薬による対症療法だけでなく、根本原因にアプローチする治療が求められます。その解決策を提供する場所の一つが、「癒しの森指圧鍼灸院」です。ここでは、自律神経のバランスを整えることに特化した鍼灸あんまマッサージ指圧の手技療法を受けることができます。炎症を抑える薬の継続的な使用は、副作用や病気の難治化につながるリスクがある一方で、これらの手技療法は、身体が本来持つ自然治癒力を引き出し、恒常性を回復させることを目的としています。特に、交感神経が優位になりすぎて顆粒球が増加し、組織破壊が進んでいる状態に対しては、副交感神経の働きを強める施術を行うことで、炎症の鎮静化と組織の修復をサポートします。言ってしまえば、高額な抗TNF-α抗体薬で炎症の結果を抑え込むのではなく、自律神経を調整することで、炎症の火種となっている免疫の誤作動自体を鎮静化させることを目指します。もちろん、鍼灸あんまマッサージ指圧は魔法の治療法ではありません。症状の改善には、四毒抜きといった食事療法や生活習慣の改善が不可欠です。しかし、鍼灸あんまマッサージ指圧という最も優れた手技療法を並行して行うことで、食事改善による身体の変化をより効果的に、そしてより早く進めることが期待できます。身体の内部からバランスを取り戻し、難病と言われる病態からの脱却を目指したい方は、ぜひ一度ご相談ください。
機能回復券を利用して定期的な施術を
鍼灸あんまマッサージ指圧は、特定の症状を一時的に抑えるだけでなく、自律神経のバランスを長期的に整え、体質を根本から改善していくことを目的としています。このため、一度きりの施術ではなく、身体が揺り戻しを起こさないように、定期的な施術を継続することが非常に重要となります。特に潰瘍性大腸炎のように、慢性的なストレスや免疫の異常が関わる疾患の場合、症状が落ち着いた寛解期であっても、再燃を防ぐために継続的なケアが必要です。このような継続的な施術の必要性に対し、経済的な負担を軽減するために利用できる豊島区在住の方の支援制度として、機能回復券があります。あなたがもしこの機能回復券の利用資格をお持ちであれば、ぜひこの制度を活用し、「癒しの森指圧鍼灸院」で定期的な施術を受けに来てください。この制度を利用することで、治療費の負担を軽減しながら、自律神経と免疫系のバランスを継続的に整えることが可能になります。もちろん、施術を受ける際には、現在の症状や服薬状況を施術者に正確に伝えることが大切です。たとえ症状が一時的に悪化している時期であっても、鍼灸あんまマッサージ指圧は、薬の量を減らしていく過程で起こる症状の揺り戻し(リバウンド)を和らげたり、体力の回復を助けたりする役割を担うことができます。しかし、いかに優れた手技療法であっても、その効果を最大限に引き出すためには、治療を継続する忍耐強い努力と、ご自宅での四毒抜きの実践が不可欠です。制度を有効活用し、ご自身の体質改善を長期的な視点をもって進めていきましょう。
*機能回復券のご利用希望の方はこちらのページを参照してください。
潰瘍性大腸炎の改善に向けた鍼灸・指圧マッサージと根本治療のまとめ
- 潰瘍性大腸炎は国の難病で、患者数が45年間で約392倍と異常な増加傾向にある
- その背景には生活環境や食生活の大きな変化が示唆されている
- 一般に「原因不明」とされるが、免疫異常を引き起こす環境要因が考えられる
- 家族内発症の多さは、遺伝だけでなく家族共通の食生活が原因の可能性がある
- 現代の食生活に潜む「四毒」(グルテン、植物油、乳製品、甘いもの)が病気の原因ではないかという視点が重要である
- 抗TNF-α抗体薬が有効なのは、過剰なTNF-αが大腸粘膜を攻撃しているためである
- 小麦に含まれるグルテンが免疫システムを撹乱し、TNF-αの過剰産生を引き起こす一因となる
- 下痢や粘血便などの症状は、組織を修復しようとする生体の「治癒反応」である可能性がある
- 消炎鎮痛剤やステロイド剤などの薬物療法は、治癒に必要な作用を抑制し、薬害として難治化を招く危険性がある
- 治癒への第一歩として、炎症の原因物質である四毒を徹底的に排除する食生活の変革が必要である
- 免疫系の働きは自律神経に強く影響され、顆粒球は交感神経、リンパ球は副交感神経の支配下にある
- 過労やストレス、薬の飲みすぎは交感神経優位の状態を招き、組織破壊性の炎症を起こす顆粒球を増加させる
- 鍼灸あんまマッサージ指圧は、神経系に作用し自律神経のバランスを整える最も優れた手技療法である
- 副交感神経を優位に変化させるには、鼻呼吸の習慣化やぬるめのお風呂など日常生活の見直しが効果的である
- 「癒しの森指圧鍼灸院」での施術は、交感神経の緊張を解き、免疫の誤作動を鎮静化させるための根本的な改善アプローチとなる
- 機能回復券の利用資格があれば、定期的な施術で自律神経と免疫系の継続的なケアが可能になる
